1年目の現場監督荒生滉斗さんが、1年弱携わってきた新築保育園の建築を通して学んだこと
荒生滉斗さんは、新潟日建工科専門学校を卒業後2022年4月に相羽建設に入社しました。入社前からアルバイトとして積極的に現場を訪れ、住宅の数倍の面積を誇る保育園の建築に携わる中で感じたこと、学んだこと、これからどのように建築に携わっていきたいかなど、いまの想いを伺いました。
地元山形の自然環境から住宅建築に興味を持つ
荒生滉斗:
山形県にある私の実家は、私が生まれた年(2000年)に竣工しました。
小学校低学年頃に両親から建設中の写真や動画を見せてもらい、建築に興味を持ち始めました。
(ちなみに小学生の頃の将来の夢は、建築士とパイロットと卒業文集に書いていました。)
当時は建築という漠然とした事柄についての興味関心でしたが、山の中で育った経験から木を使いたい=住宅という流れで住宅づくりに携わりたいと思うようになりました。
専門学校の環境学の授業の中で先生からOMソーラーの話を聞き、授業中に携帯を触ってはいけないというルールを破って、その場で調べていました。
関連会社の中に「相羽建設」を見つけ、自然の力を使って快適な暮らしを提案する仕事に携わりたいと思いました。
初めての現場で、自分の仕事の「型」をつくる
保育園の現場では、工程によって様々な職人さんが工事を行います。現場シミュレーションを行い、搬入出の時間や作業内容を頭の中だけでなく紙媒体に書くことで、
上下作業になる場所や注意箇所が見えてくるということを、所長の荻野さんから学んでいます。
毎週金曜日に全員で一斉清掃を行うのが現場のルーティーンになっていました。しかし、その時間だけでは十分な資材の整理はできません。職人さんたちに、日頃から現場を整理整頓の意識を持ってもらうには、声がけだけではなく自分の行動で見せる事が大切だと考えています。
デスクに向かう内勤作業においても、荻野さんから様々なことを学んでいます。
例えば、メールを送る際にまとめて送る事は簡単ですが、各個人にしっかりと名前をつけて送る事はその人への礼儀だということ。職人さんの名前を出来るだけ覚えて名前でお声がけする意識など、一緒に働く仲間への思いやりが大切だということを日々学ばせていただいています。これは、お客さまへの心配りにもつながると思います。
実際に“会社名+さん”で呼ぶことと名前で呼ぶことは、距離間が圧倒的に違うと感じる機会が何度もありました。距離感が縮まることで、休憩などのタイミングでたわいもない話の中から様々なことを学ばさせて頂ける機会が生まれました。
荻野さんは手書きで各部の納まりを教えてくださいます。自分なりに手書きで書く事はありますが、理解が浅く上手く行かないこともあり、CADで書くことと手書きで書くことは違う難しさを感じています。
相羽建設のスタッフ現場見学を行った際に、質問を受けた時に即座に答る事が出来ないことがあり、勉強不足を感じました。
今後は改めて意匠図などを深く読み込み、分からない部分理解できない部分はどんどん質問して理解していく事が今の私に大切なのだと感じています。
たくさんの人と関わる現場だからこそ、コミュニケーションから学ぶ
私は人と関わることが好きです。
相羽建設はまるで親戚が集まったようなアットホームな会社で、施設の現場を担当していてなかなか本社を訪れることのない私も、イベントや会議の時には暖かく迎えてくれます。
現場でも印象深い職人さんは多くいらっしゃいますが、特によく話してくださっていたのは型枠大工の方でした。同じ東北出身ということもあり、納まりの話や道具の話などの仕事の話から雑談まで様々な事を休憩中に話したことが印象に残っています。
会社の仲間や同じ現場で出会う職人さんと、コミュニケーションを楽しみながら勉強する意識を持っていこうと思います。
“喜んでもらえる建築”のために
お客様とのコミュニケーションの一つに、工事写真を送って現場の状況をお伝えするということがあります。初めは写真を撮る際、誰に見せるかをしっかりと考えていなかった点がありました。必要のない資材が写っている写真はお客様に見せることはできません。誰に見せ、誰に喜んでもらうために撮るのかを考える必要があります。
建築はお客様と双方の顔の見える仕事です。建築を通してお客様方に喜んでもらうことを目標に、目の前のことをコツコツと、なんとなくでは終わらせず、意味を持った行動ができるよう心がけていきたいと思います。
大和南保育園の工事も間もなく完工となります。自分が携わってきた建築に、実際に子どもたちが通ってくることを思い浮かべるととても楽しみです。
工務店人財プロフィール
名 前 : 荒生 滉斗さん
出身大学 : 新潟日建工科専門学校
出 身 地: 山形県