工務店で働く先輩の声

お客様に寄り添い対話から生まれる住まいを|株式会社鷲見製材・竹中孝美さん

所 属
鷲見製材|設計部
出 身
広島大学 工学部卒

子育ての経験が設計者として ビジネスパーソンとしての魅力を加速させる

ひだまりほーむへの入社を決めた理由

「一対一で目の前のお客様を幸せにする仕事がしたかった」。小さい頃から間取りの広告を集めては“自分だったらこんな風に住みたいな”と考えるのが好きだった竹中さんは、自然と建築の道を歩んでいく。新卒時は就職氷河期、住宅会社を志望しつつもなかなか厳しかった時代に“設計職”で採用されたのは集合住宅の設計業だった。契約後着工までの図面作成、申請業務、役所とのやり取りなどの仕事をしたが、どこか物足りなかったのはお客様の喜ぶ姿が遠かったから。学生時代の話を聞くと、都市計画やまちづくりを研究テーマとし地元の観光課と共に景観から観光を盛り上げることを模索したそう。提案して目の前の人たちに喜んでもらうことが何よりの幸せという経験もしていたのだ。

子育ての経験がお客様のためになる

現在の仕事は、ひだまりほーむで建築することを決めたお客様のプランニングから契約、引渡しまでに携わる。暮らしインタビューによってお客様の暮らし方を紐解き、現地を確認、インテリアコーディネート、現場で大工と打ち合わせ、庭の提案、長い期間お客様のそばに寄りそう仕事だけに、対話を何よりも大切にしている。「“ここ気に入ってるんです”と言われるのが何よりもうれしいんです。言葉で言われなくても垣間見える瞬間があったりするのもうれしいですね。その顔が見たいからこの仕事をしているんです」と笑顔を見せた。出産を経て復帰した後はさらに対話の質も高まった。「実体験をもって提案できる幅が増えたのは設計者として大きな強みだと思います。特に1人目の小さなお子様がいるご家庭には、まだお客様も経験していないことを伝えることができます。お客様が迷ったときの答えが自分の中にあるか無いかは全然違いますね。」家事育児の経験から繰り出されるアイデアや細やかな気遣いで、お客様からの信頼も厚い。

特に思い入れの深いお住まい。何度も対話を繰り返し、お客様の住まいにかける情熱に必死に向き合った。

4歳になる子どもがはじめてつくったおうち(部屋名を書いたのは竹中さん)。はやくも才能を受け継いでいる?!

働き続けるために

一見華やかに見えるママさん設計士の姿だが、その裏には並々ならぬ努力がある。「時間を1分足りとも無駄にできなくなったので、これまで以上にスケジュール管理を徹底しています。チームリーダーとしてチームの仕事がスムーズに進むように、忙しいなかでも積極的に声掛けをしコミュニケーションをとるようにしています。」そんなストイックな姿に憧れる社員は多数。2年前には自ら管理職を志願し、課長職を務めチームを率いながら実務に携わる。メンバーの成長をみるのも大きなモチベーションになっているそうだ。「設計の仕事は、結婚や子育てを経験した方がより良いものをつくることができる。弊社も女性の多いチームなので、もっと働きやすい環境になるように変えていったり、私自身が率先して示したりすることができたら、と思っています。」

お客様との打ち合わせは和気あいあいと。チームメンバーのフォローもしっかり

これからを担う学生たちへメッセージ

「学生のうちにたくさんの経験を積んでおくとよいと思います。建築は人と関わる仕事。目の前の人の価値観に共感し、寄り添って提案するためには自分自身が理解し、幅を広い知識や豊かな感性を持っておくことが大切です。海外に行ったり、趣味の活動をしたり、音楽を聴いたり、いろんなものを見て、いろんな経験をすることがきっと将来につながります。がんばってください。」

工務店人財プロフィール

名  前 : 竹中 孝美さん
所  属 : 株式会社鷲見製材 ひだまりほーむ 設計部 課長
出身大学 : 広島大学 工学部卒
出 身 地: 福岡県
岐阜県岐阜市・ひだまりほーむで働く竹中孝美さん。一児子育てをしながらフルタイムで設計部のエース設計士として働く。新卒で入社したアパート建築を主とする大手不動産会社を経て2011年3月にひだまりほーむへ入社。