時代が流れても失くしてはいけないものがある。それを守っていくのが工務店の役割であり使命
山弘は1958年の創業以来「人が楽しく豊かに生きるために、住まいのあるべき姿を追求すること」をテーマとし、地域に根差し、一貫した思いで仕事に取り組んできました。
私どもの地元の姫路城には多くの観光客が来られますが、皆さんお城を見たらすぐに京都へ向かわれます。観光客の方は日本らしい景色を期待されていると思いますが、見渡せば多国籍で無秩序な住宅の街並み・・これでは正直魅力が無いですよね。これは姫路に限った話ではなく日本全体に言えることだと思います。建築に携わる者として、これでは木造建築の歴史を作って来られた先輩方に対して申し訳が立たないという気持ちでいっぱいです。
工業化、システム化は必要で良いことだと思いますが、大事にしないといけないものもあります。そこを私たち工務店が作り直していくべきだと思っています。洋風・和風など「風」の付く物でなく、本格的な建築を造れる人材が育たないと、未来の建築も魅力ないものになってしまいます。大げさなようですが未来を繋ぐことが工務店の使命です。
私は建築に携わる人間は、総合的に建築を理解するべきだと思っています。昔は大工の棟梁が営業から設計、現場監督まで全てを行っていました。でも今は建築も法律も複雑になり、棟梁をしながら会社も運営、というわけにはいかなくなりました。そういう背景もあって工務店は棟梁の仕事を皆で分け合う会社。だから営業でも設計を勉強しないといけないし、現場監督も設計を、大工も設計が出来るようにならなければいけないと考えています。
当社には、ホームページやSNSで私たちの建物をある程度知ったお客様が来られます。その期待を裏切らないよう、お客様の「らしさ」と私たちの「らしさ」をマッチングさせる、そこが設計の要だと思っています。上手に話せるかではなく、下手でもいいから一生懸命にお客様に喜んでもらおうという気持ちを持つのが大事。それが無ければダメだと思います。
家を作ることで、お客様の新たなライフスタイルを作れれば、たいへん喜んでいただき、感動されます。その場面に立ち会うことで、自分にも喜びが押し寄せ「あ~、もっと仕事したい」となってしまいます(笑)。仕事の醍醐味ですね。お客様と出会い、少しずつ関係を築き、期待に応えようと考え抜いて提案する。それにお客様が感動してくれた時には、何にも代えられない喜びです。その喜びを積み重ねていきながら、人として建築屋として成長していけるのだと思います。
大きな会社に行くよりも、私たちのような地域工務店と一緒に、「俺が日本の新しい建築文化を作り上げてやる!」と思ってくれる人材が増えていって欲しいですね。
建築事例
会社概要
会社名 株式会社 山弘
住 所 〒671-2533 兵庫県宍粟市山崎町須賀沢704
連絡先 0790-63-0063(代表) E-mail info@yamahiro.org
事業内容 総合建築請負/住宅設計管理業/住宅リフォーム業/土木工事業/水道施工事業沿革など
創 業 昭和33年12月1日
資本金 25,000,000円
URL https://www.yamahiro.org