明石高専3年生の佐藤 澄海(さとう すかい)さんに、会社訪問として2日間に渡り工務店の職場を見学していただきました。きっかけは「DIVE! 工務店学」のオンラインイベント。
イベントでの発表やホームページをご覧になって相羽建設を選んでくださった佐藤さん。夜は建築家の伊礼智さんが設計した「i-works2015」モデルハウスに宿泊して、めいいっぱい相羽建設の拠点や現場を体感してもらいました。佐藤さんから見た地域工務店の仕事・相羽建設の拠点を見学した感想をレポートしていただきました。

現場監督・設計を担うスタッフの阪出さんから相羽建設の特徴や理念を学ぶ

モデルハウスつむじを見学。初めて知った「ガラリ」は外からは見えずらい開放的な窓
⚫︎モデルハウスつむじ見学・つむじ市でものづくりワークショップへ参加
もともと工務店がイベントをしているというイメージがありませんでした。駅からつむじへ歩いてきた時に、すごく賑わっている様子がすぐに目に入り、とても感動しました。
出店されている方も、相羽建設の方も全員がチームのような家族のような雰囲気でワクワクすると共に、どこかほっと落ち着くイベントだと感じました。もし地元にこのようなイベントがあればお金を使い切ってしまいそうなくらい楽しかったです。
以前学校の課題で「食」に関わる課題が出たこともあり、畑にも興味がありました。つむじには小さな畑があり、モデルハウススタッフの立田さんが思いつきで始めということや、スタッフや地域の人に向けて料理が振舞われていると聞いて、個性豊かでアットホームな会社だなと感じました。畑のそばにあったコンポストについても説明していただき、私も少し前にダンボールコンポストを作ったことがあったのですが比にならないくらいすごかったです。

つむじ市で、木の端材を使った一輪挿しのワークショップに参加
⚫︎公園事業の新拠点「はぎま」を見学
私はランドスケープデザインに興味があり、東京の郊外ならではのランドスケープと建築の融合が見られてとても貴重な経験をさせていただきました。まだ完成前だったので完成したらまた見にきたいです。敷地の隣を走る西武線の電車の色が黄色で、そういった地域の景色に溶け込むよう粋な設計をしているのは地元に根ざした地域工務店ならではの魅力だと感じました。建物の中には家具デザイナーの小泉誠さんが設計した家具などが多くあり、細かいところまで考えられているのとそれを緻密に作る職人さんもすごいと感じました。
はぎまはオープン前なのにそこにいる人たちが想像できる場所でした。まだ人の動きにルールが決められていない中で、この空間であんなことをしたら楽しいだろうな!とワクワクが募りました。

地域と建築会社をつなぐ「公園事業」の新拠点はぎま

はぎま裏手にあるレインガーデンは公園内の施設ならではの雨水が溜まらない工夫

自由に配置を変えられる照明や家具もはぎまの魅力

はぎまの敷地やコンセプトの説明を聞きました
⚫︎相羽建設本社を見学
相羽建設本社ははぎまと同じ家具デザイナーの小泉誠さんの設計。一番印象に残っているのが光源です。ほとんどのオフィスや家では光源は天井にありますが、相羽建設ではトイレなら手元だけ、階段なら足元だけ照らすという必要なところに必要なだけ光が当たる工夫がされており、節電になると共に、暖かい色味の照明や間接照明によって雰囲気がとても良かったです。
本社の建物は良い意味でオフィス感が全く無く、木材と照明の温かさや建具などの細かな設計のおかげで家にいるかのような安心感がありました。フリーアドレスによって、スタッフそれぞれのデスクも決められておらず、この場所ではこれをしなければいけないなどの、人の動きのルールがないので、自由にお仕事ができそうでいいなと感じました。

相羽建設本社を見学。入口のスタッフの皆さんによる企画展が面白い

1日目の終わりに広報業務を体験
⚫︎2日目は分譲地や現場を見学
会社説明の中で分譲地の説明を受けた際に「景観を揃えて家を建てることで街並みをつくる」と聞き、見るのを楽しみにしていました。実際に「ソーラータウン八国山」というOMソーラーが搭載されているスギ板張りの外観が特徴の分譲地を訪れると、素敵な街並みの中でパッと見た時はどれも同じ家に見えるのですが少しずつ違っていて住んでいる方の個性が家から垣間見られる感じがとても面白かったです。
その後、同じ東村山市内の現場を見学しました。監督の阪出さんに施工の流れを説明していただき、設計者と監督、大工さんの関係性はすごく大切だなと感じると同時に、相羽建設は職種の壁がなく一体感のある家づくりをする会社だからいい建物ができるんだなと感じました。

相羽建設と同じ東村山市内の分譲地「ソーラータウン八国山」も見学

建設中の現場を見学できた貴重な機会
⚫︎メンテナンスリフォームの拠点「あいばこ」を見学
あいばこはリフォームの拠点。壁の素材や床の木の種類がところどころ違っていて色んな暮らしを想像でき、家づくりの夢が溢れる場所でした。棚やドアの取手ひとつにしても同じものがひとつもなく、新たな発見がたくさんありました。特に建具の納まりは適材適所の工夫があり細かいところまで考えられていることに感動しました。
建物だけでなく家具も細かい工夫がありました。一番印象的だったのはデスクの隙間にピッタリはめることができる引き出しです。あいばこの中にある全てのデスクは同じ寸法の隙間が作ってあるためフリーアドレスでその日の仕事スペースに合わせて引き出しも移動させることができます。

メンテナンスリフォームの拠点「あいばこ」を見学

普段スタッフが仕事中に座っている小泉誠さんの椅子も座り比べました
⚫︎会社やスタッフの印象、今後の学業に活かしたいこと
先述した通り、会社はとてもアットホームでありワクワクするところだと感じました。スタッフの方は皆さんフレンドリーで笑顔が溢れるような会社でした。東京に一人で来たのも、企業に来たのも初めてで緊張していたのですが、つむじの敷地に入った瞬間スタッフの方が丁寧に話してくださって緊張がほぐれました。
この2日間で今まで知らなかったことをたくさん知ることができました。建築の工法などももちろん、工務店の現場の仕事を生で見られたのも今後の大きな糧になると思います。今まではランドスケープを設計したいと思っていたので大手企業に就職したいと思っていましたが今日相羽建設さんのお話を聞いて、いろんな人との距離が近い働き方にもすごく魅力を感じました。